Blue Flower

『校区に熊が出た』

この事件が起きてから2週間がたちました。その後の調査で熊の糞や、声を聞いたという情報もあり、実際に山から下りてきたようです。

この騒動が起きたとき、ある子がぼそっと、 「熊が出たら、撃ち殺してしまえばいいのに」とつぶやきました。 私はうーんと考えました。そして、とりあえず、『熊を調べよう』と子どもたちに提案しました。 図書室の本やインターネットを中心に、北海道の熊について調べる子どもたち。 沢山の知識を得た子どもたちは、新聞にして報告してくれました。

この『報告』をもとに、さらに授業をしたのです。
まず、北海道は『ヒグマ』という種類の熊が生息し、山や森の中に住んでいることを報告から確かめます。 熊は鮭や鱒、木の実、果実を食べるという報告に、『熊って、ぜいたくだねえ』との感想はほほえましいものでした。しかし、この子どもたちの『熊のえさ』の報告に大事なものが含まれていました。 『人間が残した生ゴミや、人間があげたエサもあるよ』 『熊は一度覚えた味は忘れなくて、また探しに来る習性がある』 『山にエサが無くなって、冬眠前に下りてきたんじゃないだろうか』

そんな意見が出てきました。

知床の熊との共生の取り組みを考えながら、北海道には熊がいるということは、実は当たり前のこと。 熊とあったときどうしたらいいか? 熊が降りてこないようにどうしたらいいか?

この授業のポイントは、何よりも子どもたちの事前調査でした。調べてきたことを全体ですり合わせて立体的に自称としてみていく。このことから、考えることができました。

『撃つ』という、駆除の前に考えられることはあるのではないか?という私の考えから取り組んだ授業でした。