Blue Flower

盲腸で入院をしてしまいました。この学期末に患ったため、終業式にも出られず、ちょっと物足りない2学期の終わりを迎えてしまいました。

でも、休む私に届く子ども達の姿のはなしに、ちょっと安心して養生することができています。

入院する前、子ども達と二学期のお楽しみ会の計画を立てていました。最初の議題は、

『なぜ、お楽しみ会をするのか?』

お楽しみ会ありきではなく、そのねらいは何かを確かめていく作業です。

「思い出を作るため!」「思い出?まだ三学期がるじゃない、それへんだよ。」「いや、冬休みはみんなと会えないから。」「え、さみしいのかい?」(爆笑)…

こんなやり取りもありつつ、子ども達は核心に迫ってきます。

 「二学期はとても長かったから。」

「お祭りや行事で頑張ったよね」

「そうそう、パーッとやりたいよね!」

「あ!子どもの忘年会だ!」  (大爆笑)
 

そうです。『忘年会』です。何を忘れるのかはよくわかりませんが、二学期の打ち上げです。こうやって子どもたちは、お楽しみ会の意味を見出し、内容を決めていくのです。

文部科学省は特別活動の時間に 『子ども熟議』 という言葉を提示しました。まさに、子ども達の自治活動を後押ししようというねらいがあります。この言葉、今現場の教師でどれくらい知っているのでしょうか?

学力向上という言葉のもと、学校現場すら子ども達の楽しみにしている、そして子ども達の自治活動が発揮できる様々な行事を減らそうとする動きがあります。これはもったいない。人間の力はいわゆるペーパー学力だけではないのに。文部科学省も子ども熟議を押しているのにです。

先の『子どもの忘年会』で、ビンゴ大会を企画するチームがありました。チームのメンバーの一人、まさたか君が自宅にあるビンゴゲームを持ってきて行うという計画を立てたのです。ところが家に帰ると、あると思っていたビンゴゲームが無かったまさたか君。お母さんと相談をして、『順番に好きな番号を言い合ってやればいいんじゃない?』と、計画を変更しました。

しかし、ちょっと不安なまさたか君。自宅療養で帰ってきていた私に、事の顛末を相談してきました。私はもちろんOK。

 「じゃあ、明日来てくれる代わりの先生も伝えておくけれど、まさたか君も自分でみんなに説明をしてね。」と話し、電話を切りました。

 翌日のお楽しみ会は成功だったようで、届いた手紙に「今日のお楽しみ会は無事うまくいきました。昨日は夜遅くにすみませんでした。」とお返事が書いてありました。

このまさたか君の経験は、きっと他にも生きるのです。

他の子ども達の手紙の中には『今までで一番楽しいお楽しみ会でした』とも書いてありました。役割を分担し、話し合い、どうすればうまくいくか考えあい、実施する。そういう経験があったので、やり切った感もあったのでしょう。<BR> 子ども忘年会は、子ども達に忘れられない経験をさせてくれたのでした。